こんにちは!コドモン人事です。
インタビュー形式で、コドモンの中の人を紹介していく、この企画。シリーズ第18弾は、日本全国の公立保育園で続々と導入が決まるコドモンを、利用開始から安定して運用いただけるよう支援しているプロジェクトマネージャーの星加(ほしか)さんです。
運命の出会い!お互いに求めていたものがピッタリ
———どんなキャリアを歩んできたのですか?
大学は、経営システム工学っていう「なんでもあり」な学科で勉強してきました。どうしてこの学科を選んだかというと「経営=文系」「システム=情報」「工学=理系」って感じで、なんでもできるなと思って。当時はまだ何がしたいかも決まっていなかったので、選択を保留をするような感覚で「選択肢が狭まることがなさそうだから」と考えて決めましたね。
キャリアとしては大手のSIerに新卒で入って、それが前職になります。商社系だからしっかりした会社に見えたし、技術力もありそうでいろいろできそうだなと思ったのと、大手に入った経歴があったほうがいいのかなぁという気持ちもあって、一部上場企業に入りました。
すごく流れに沿って就活をしてしまった感がありますね(笑)。
裏テーマとしては、いつか何かやりたいことが出てくるんじゃないの?という気持ちがあったものの、それがなにか具体的でもなかったので、まずは目の前の仕事を頑張ることにしました。
1年目はアプリケーションエンジニアをしていて、javaやPHPを書いて開発をしていました。たぶん、まだ自分が作ったソースコードもいまだにシステムとして稼働してると思います。とはいえ、正直な話コードを見るのはあんまり得意じゃないなと感じていたんです。
もともと営業志望で入った会社だったんですけど、エンジニア部門に配属となって、その中でなにしたい?と聞かれました。より営業に近いポジションか、インフラエンジニアがいいって伝えていたのに、アプリケーションエンジニアからのスタートだったので、1年目は正直しんどいなって言ったりしてました。
ただ、1年目は研修みたいな意味合いもあったようで、エンジニア部門の新人はみんなアプリケーションエンジニアからスタートだったみたいです。それで、研修も終わったしインフラエンジニアやってみようか?ということで、2年目からインフラエンジニアに変えてもらうことができたんです。
そこから前職を卒業するまでは、インフラエンジニア、プリセールスエンジニア、プロジェクトマネージャーの三足のわらじを履きながら、30人くらいいる部署の稼働管理をやってましたね。
プロジェクトマネージャーとインフラエンジニアはわかりやすいので省きますが、プリセールスエンジニアについては説明が必要ですよね。受注に向けてお客さんへの訪問は営業がやるんですけど、その案件を取るための技術的な支援に動くエンジニア、みたいな感じです。
稼働管理というのは、Sler特有の考え方かもしれないですけど、案件にかかる工数を事前に出して、それを誰に当てはめるか、そして組織全体でどれくらいの案件に対応できるのかを想定して、人が足りなければそのアラートを出して派遣依頼するとかまでやっていましたね。
———コドモンに出会い、入社を決めた理由はなんだったんですか?
業務を4年ほどやっていく中で、大阪に転勤したり、任されるものが増えたりして、楽しかったんですけどだんだん先が見えてきてしまったんですよ。
はじめはプロジェクトを回すことが適度に難しくてやりがいがあったんですけど、それも慣れてくるわけですよね。そうしたら周りが見えてきて、先輩たちも自分と同じ仕事をしていることに気づいて、これを10年、20年と繰り返していくのはどうなのだろうと感じてしまった……。
同じことをし続けるという状況から抜け出すには、新たな取り組みをする必要があるけど、新しいことをするには出世が必要で、でも出世は年功序列の要素が強くて、すぐにというのは難しい。とてもいい会社だと思うし、社会貢献もしてるし、お金をしっかり稼いでてすごいなと思うけど、もっと他のことにもチャレンジしたいなという思いが強くなりました。
そんな時、たまたま親戚が製菓業をやっていて「うちで働かないか」と誘ってもらったんです。結構有名ブランドで、面白そうだなと思って会社に退職届も出して、いざ辞めるというところになってその話がなくなっちゃんたんですよ。ここは、いろいろあって……お察しください(笑)。
それで、会社辞めちゃってたので仕切り直して転職活動を開始しました。
焦ってもいなかったので1週間の体験入社とかもさせてもらいながら、ベンチャー企業を中心にいろいろお話を聞いたりしたんです。でも、どうしても金儲けの優先順位が高くて共感しきれなかったり、PMが必要な会社ではないかなって感じが多かったので決定打が見つかりませんでしたね。
やっぱりPMって難しいなと思うのは、直接的にお金を生み出すわけではないので、価値を理解してもらいにくいってところなんですよ。仕方ないかなって思いながら転職活動を継続していたら、麻賀さんからスカウトメッセージをもらって、コドモンのことを調べてみたら面白そうだなと思ったので話を聞きにいきました。
最初のスカウトは、インフラエンジニアとしてだったんですよね。最初に栗崎さんと麻賀さんと話して「なかなかクレイジーで面白そうな人だな」と思いながら、波長合うしなんかいい会社だなって感じたのをよく覚えてます。そのあとに、実は自治体関連の案件でPMが必要で、インフラとかネットワークとかの知識もある人だとなお良くて……みたいな話があって、ちょっと運命的なことを感じちゃいましたね。
それで面接で話したのが自治体営業を頑張っている岡本さんで、今度はクレイジーとは真逆の真面目な人がいるなって思いました。驚いたのが、語る内容に芯が通っているというか、ミッションとかビジョンが社内でしっかり共有されてて、メンバーみんながしっかり語れるってことに衝撃を受けたんです。
それまで見てきた会社だと、ビジョンって言いながらほんとはお金のためというのがチラつくというか、上場するためにいい会社にならないといけないからいいこと言ってる、っていう風に見えちゃうことがあったんですけど……。
コドモンはそれがない会社だって思ったんです。
そのあと、最後に小池さんと面接をした時に「とはいえ綺麗事だけではダメで、お金儲けはしないといけない」という話もしてもらいました。僕もそこにはとても共感していて、良いミッション・ビジョンを実現するためにはお金がちゃんと稼げてないと!と思っていたので、ミッションファースト、かつ収益をちゃんと出せている会社なんて最高だなと思って、合否は出てなかったですけど意志は固まってました。
滞りなく完了して、なにも問題ない状態を作り出す
———今はどんな業務をされていますか?
カスタマーサクセス部の中で、エンタープライズチームという大手法人や自治体を専任で担当するチームに所属しています。役割は、ここまでも話に上がってきたプロジェクトマネージャーという仕事です。
マネージャーという名前ですがチームを持っているわけではなくて、プロジェクトを管理するっていうのが主な業務です。僕はほぼ全てのリソースを自治体の対応に使っていて、入札やプロポーザル(プレゼン)の技術支援をしながら、そのシステムの周辺環境に関するフォローに動いています。
もちろん前職で培ってきた知識としてネットワークやセキュリティ関連も対応していて、利用を検討している自治体の環境とコドモンの技術仕様が合うのか、合わない場合どうやったら利用可能な状態になるか、などを検討したりしています。
実際に受注できたら、運用に入るところでシステムの導入支援をしたり、ネットワーク関連で不具合が起きたら現地に行ってお手伝いしたり、トラブルが起きないようなスムーズな進行を基本として、トラブルが起きてしまったら迅速に解消するような役割です。
ゴールは「滞りなく完了して、何も問題ない状態を作り出す」という運用をしっかり維持していくことで、コドモンというICTシステムを入れた価値がちゃんと届けられるようにすることですね。
今回は新型コロナウイルスの影響もあって、これから自治体でもさらにICTシステムの導入が進んでいくと思います。でも、自治体の保育担当者のみなさんってICTシステム導入の経験がないことが多くて、どうやっていいかわからないから曖昧なまま動いている案件が多いんです。
自治体とコドモンの中での責任が曖昧になってしまっていたりするとお互いに不幸なので、責任分界点の引き直しだったり、コドモン側でがんばりますって受け取ったり、しっかりとICTを活用してもらえるようにできる限りの支援を心掛けています。
もちろん「なんでもかんでも受ける」という状態にはしないですけどね(笑)。
———仕事をする上で大事にしていることはありますか?
PMという仕事においては、 相手が何を思ってるか、そもそもどこ向いてるんだろうか?ということを感じとってあげるというか、聞くことがとても重要だなと思っています。お客様はどうしたいのか分からなくなっていたり、整理できていないことが多いので抽象度上げて話を聞くようにしていますね。
僕らってコドモンを入れることを目的にしちゃダメだと思うんです。保育の現場をよくするための手段としてICTシステムを入れるんであって、そこが整理できてないと無理にコドモンを入れようと空回りしちゃって、手段が目的化しちゃうというか……。
働いててもよくあることだと思うんですけど、タスクに目が行きがちで、枝葉の話ですごく時間を使ってしまって本質的な話はなにもされていない、とか。……これは、よくあっちゃ駄目ですね(笑) 。
だから、ちゃんと本来の目的を達成できるように質問をしたり、スタートラインにも戻ってもらったり、ということは常に意識して会話するようにしています。
作業をなくす。コドモンを広げて無駄を省きたい
———これから先、やっていきたいことってありますか?
僕、基本的にできるだけ仕事したくない人間なんです。
特に作業をしたくないんです。繰り返しの作業とかあまり頭を使わなくていいような作業がめちゃめちゃ嫌いで、この世の中からめんどくさい作業をなくしたいと思ってます。それこそ、形骸化して意味がなくなっちゃってる作業とか、作業のための作業で溢れてるのがすごくうっとおしくて……「なんのために自分の時間を使ってるんだろう?もっと自分が楽しいと思えることとか趣味とかに時間を使いたいのに!」っていつも思っているんですよ。
その世界に近づけるために、コドモンがあるんだなって感じてます。作業になっちゃってる部分を減らすってことが保育でできれば、それを他の分野にも転用して世の中から作業を減らしていけるんじゃないの?って可能性を感じてて、これが世界中に広がっていけーみたいな思いです。
元々子ども好きなので、やりたいことが自分の好きなものとつながっていて、今はやりたいことと仕事が重なっているので、全力でやるだけですね。
もう少し身の回りの話にすると、各案件の中で出てくる課題の解決方法自体を仕組み化しちゃいたいなと思ってます。自治体にコドモンを提案するときにハードルになるのは、だいたいセキュリティか、ネットワークの構成なんです。
なので「うちでできることは、これです」と提示して、お客様が選択すれば終わるようにしてあげたい。そうすればお互いに納得して進められるし、無理な構成を組まなくてよくなるので、お互いに大変な思いをしなくて済むんじゃないかと思ってます。
———そのために、どんな人に集まって欲しい、一緒に働きたいですか?
目の前の課題だけを見る人じゃなくて、その先を考えて動ける人がいるといいですね。それこそ本来の目的を見失わずに動ける人。
それと、最初のほうで話しましたけど、PMってやっぱり滞りなく完了して、何も起きずに正常稼働している状態を作ってあげることが大事なので、それができる、そういう感覚を働きながら身につけてきている人がきてくれたら嬉しいです。
もちろん技術の知識については、あるなら絶対あったほうがいいんですけど、すぐに身につくものではないので難しいポイントです。そこは僕もサポートできるので、マストではないかなと思ってます。
あとは、さっきやりたいことでも話した内容ですが、仕組み化したり、作業を減らしていくような思想をちゃんと持っていて、考え方が合うとやりやすいかなと思います。いろいろ希望を出しちゃいましたが、いずれにしても責任感をもって前のめりに動いてもらえる人がいいですね。誰がやるのか宙ぶらりんになってるような問題を自分から拾っておさめられるような、そういうのを楽しめるような人が集まってくれるのを期待しています。
———ありがとうございました。ホントに年下?!というくらいしっかりもので、ビックリです(笑)!