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2020.07.17 #その他

全国初の自治体後援オンライン就職フェアを奈良市で開催!奈良市長と運営団体代表の3名による公開対談を実施しました

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全国初の自治体後援オンライン就職フェアを奈良市で開催!奈良市長と運営団体代表の3名による公開対談を実施しました

新型コロナウイルス感染症の影響で、保育や教育施設の採用活動にも大きな影響が出始めている。このような状況下ではあるものの、各施設の職員採用活動が継続され、アフターコロナにおける県内の子育て支援体制を確立できるよう、非対面によるオンライン型の合同就職説明会「奈良県オンライン就職フェア」が開催される。
 奈良県民間保育連盟が主催するこのフェアは、県内の保育園、認定こども園、幼稚園・学童など100施設以上が出展する、合同就職説明会としては大規模なイベントで、後援に奈良県・奈良市が参画、株式会社コドモン社の運営協力のもと開催される。奈良県・奈良市といった行政を後援に迎え、公立・私立の保育および教育施設が一堂に集まるという点では、全国初とも言える先進的な取り組みでもある。
 仲川げん奈良市長、奈良県民間保育連盟の生田宏史会長、株式会社コドモンの小池義則社長に、今回のオンライン就職フェアの背景や意義、また奈良市としての子育て支援に対する考えについてうかがった。

━━今回のオンライン就職フェアの開催のきっかけとなった新型コロナウイルス感染症について、奈良市でもさまざまな取り組みが行われています。その中でも子育て支援や保育支援、特に私立保育園への支援や市民の皆さまの安全確保および感染防止に向け、どのような取り組みを進めておられますか。

(仲川市長)
 奈良市ではこの間の新型コロナウイルス感染症への対応として、特に社会機能維持のために必要な職業に就いている保護者のこどもたちについては優先的にお預かりさせていただこうと、各園の保育士の方々などのご協力をいただき、公立・私立ともに、一定の保育の継続に取り組んできました。多くの方々の協力で第1波については乗り越えることができたと思っており、今後も引き続き、第2波到来に向けて、しっかりとした対応を図っていきたいと考えています。

 第1波の到来に際しては、かなり厳しめと言いますか最大限の対応をしましたので、感染拡大のピークに至る前の段階で臨時休業の措置を講じさせていただきましたが、第1波の対応を見直す中で、家庭や社会全体に与える負担の大きさも見えましたので、今後はもう少し基準を緩和したい。感染拡大防止対策は当然最大限取り組んでいきますが、保育や学校教育サービス、行政窓口の取り組みについてはコロナが到来した中でも機能維持をしていこうと思っています。

 奈良市の取り組みとしましては、児童扶養手当を支給しているご家庭に対して、市として独自の給付金を給付させていただいたり、18歳までのこどもがおられる家庭に対してプレミアム付商品券を発行します。奈良市と奈良県の予算を合わせ、40%のプレミアとなっており、臨時休業などで在宅率が高くなり家庭の生活コストが上がり困っている市民の皆様に、少しでもお役に立てていただければと考えています。

 「子どもにやさしいまちは、すべての人にとってやさしいまちである」−を常々まちづくりの指針としておりますので、これからも具体的なアクションを積み重ねていきたいと考えています。

━━今回のオンライン就職フェア開催のきっかけとなった、新型コロナウイルス感染症の影響について、職員採用現場ではどような課題が発生しているのか、生田会長におうかがいします。

(生田会長)
 奈良県はICTシステムの導入が進んでおり、特に奈良市では数年前に、すべての民間保育園にICTを導入いただき、仲川市長が子育てに力を入れていただいていることに連盟として本当に感謝しています。今後はICTを駆使しながら保育を支援してことが必要になってくると感じています。

 昨今の保育士不足の中、奈良県民間保育連盟では4 – 5年前から、対面式による就職フェアを開催し保育士の確保に努めてきました。しかし、新型コロナウイルスの流行に伴い、対面型の就職フェアの中止を余儀なくされたほか、臨時休園などにより保育実習の受け入れも制限されたことで、学生と施設が出会う場が奪われつつあったことから、このままでは新年度の保育士確保に懸念が広がることを危惧し、非対面型の就職フェアの開催を企画しました。

 従来の就職フェアでは、奈良、京都、大阪などの近畿圏の学生を中心に来場いただき、奈良県内の施設を見ていただく機会となっていましたが、今回はオンラインでの就職フェアということで、たとえば北海道や九州など遠隔地からでも気軽に参加いただけるため、これまで出会うことのできなかった方々とコミュニケーションを図ることが可能となります。施設にとっても学生にとっても出会いの幅が広がるというのはオンラインの魅力だと感じており、これを機に、奈良の保育の魅力を全国の保育士希望者に伝えることができればと思います。

━━確かに、コロナ禍の中、就職はしたいがどういう形で就職活動をすればいいか迷っているという学生の方々の話も聞きます。出会いの場が減る状況のもと、ICTを駆使して多くの場を設けるということは今後重要になってくると思われます。ところで、奈良市は私立保育園および認定こども園におけるICT化率が100%となっており、これは中核市レベルでは全国で唯一です。保育園でのICT化が進むとどのようなことが可能になるのか、小池社長にお聞きします。

(小池)
 民間保育園のICT化率100%というのは実際にすごいことで、当社の全国におけるICTの導入シェアは20%ぐらいです。当社だけではなく同業他社全てのICT導入率でいっても約25 – 30%ぐらいであり、奈良県は歴史の古いまちであるにもかかわらずICTに対する意識の高さを感じています。

 ICT化によりどうなるかと言いますと、いくつかの視点があります。まず、2016年から厚生労働省が保育対策で補助金を支給するようになりました。この一番の狙いは保育士の働き方改革で、裏を返せば保育士の業務負担が大きく、保育の質の低下を生んでいたということにつながります。その最も分かりやすい改革手段として、ICTによる業務省力化を推進していくということが前提のメリットとしてあります。

 具体的には、日誌や連絡帳など通常業務の省力化、登校園記録や保育料請求、健康管理まで、必ずしも人がやらなくても良い作業を自動化することで、先生とこども、職員間同士で向き合うゆとりが生まれ、最終的には保育の質が高まるというのが1つ目のメリットです。

 2つ目としましては、保育園というのは、こどもの身長や体重、こどもたちがいつ、どんなことができたかといった発達の記録、毎日の検温データといった膨大な記録物があります。これをICT化することで、記録することで手一杯だったものがデータ化され、今後の保育に利活用できるようになります。データ化することで施設の状況がつぶさに把握でき、課題に対して早期に手を打てるというところが大きな魅力だと考えます。

━━データ化されることで、数字に表れたり、ひと目で課題が分かれば、対処が早くなるなどメリットは大きいと思います。生田会長の保育園におけるデータ化によるメリットの具体例を示していただけますか。

(生田会長)
 手書きの連絡帳からスマートフォンを使った連絡帳に変更した結果、これまで手書きでは苦労されていた保護者が使い慣れたスマートフォンでの連絡ということもあり、これまで無かったこどもに対する悩みなどを送ってきてくれるようになり、保育士が保護者をしっかりフォローできるようになりました。データの蓄積により、子育てに悩む保護者の情報などが傾向で分かるようになり、連絡帳を読み取ることで、アラートしてくれるようになれば保育士の助けにもなるのかなと思います。

(仲川市長)
 文書作成業務などが多くて、なかなか保育士が保育に集中できないということも聞き及んでいますので、保育に集中できる環境を作るという意味でもICT導入は効果的ですし、過去のデータに基づいて傾向と対策でより質の高い保育を実践することが可能になるのではないでしょうか。

 奈良市の学校では市独自の学力向上システム「学びなら」を導入しており、子どもたちが学んだ結果をICTを活用して分析処理し、児童一人ひとりの理解度や苦手分野に合わせた練習問題や宿題を提供し、学習意欲の向上と学力の定着につなげようとしています。

 保育の現場でもこういったことができれば、経験の浅い先生でもより深みのある保育ができることにつながると思います。

━━オンライン就職フェアによって、保育施設側、求職者側それぞれに選択の幅が広がるというお話をいただきましたが、それを踏まえて今後の職員採用の在り方の変化や展望についてどうお考えでしょうか。

(生田)
 先ほども言いましたが、保育士を目指す学生は、保育実習などもあり、自分にあった園であるとか自分がやりたいことができる園なのかといった情報を収集することはなかなか困難です。そういった面では、非対面のオンライン就職フェアは、自宅や学校にいながらスマホやタブレットで時間を選ばずに手軽に参加することができ、多くの選択肢を短時間で見つけるメリットがあると考えています。

 フェアを通して我々としましても、奈良で保育できる魅力をしっかりと伝えたいと、各園に15秒の動画を作っていただいています。広い園庭でのびのびと、子どもたちが走り回っている姿がたくさん集まりました。奈良で保育することの魅力を多くの方々に伝えたいと思います。

(仲川市長)
 保育士の仕事は負担が大きいにもかかわらず社会的には賃金が上がりにくい傾向にあり、また奈良県は大阪・京都に近いこともあり賃金の高い県外の保育園に保育士を目指す県内の学生が流出してしまうという課題がありました。

 そこで奈良市では、民間保育園などで勤務する常勤職員の処遇を改善することを目的に、職員1人当たり月額1万8千円の補助金を交付する職員給与改善費補助金を交付させていただいています。また、保育士の宿舎借り上げ支援も実施しています。

 奈良市は県内でも一番人口の多いまちであり、しっかりと処遇を改善することで優秀な保育士に集まってもらえればと思いますし、宿舎借り上げについても、県内でも離れた自治体から通っている保育士だと勤務時間などにより保育園の近くに住むほうが働きやすいでしょうし、今回のフェアなどにより遠隔地から奈良が好きだからと来ていただける可能性もある。そういった呼び水になればと思います。

(小池)
 今回のオンラインでの就職フェアは、コロナの流行に伴い急きょ企画されたものだとは思いますが、こういった流れは来年以降も続いていくのではと考えています。仲川市長もおっしゃったように、今後は県外からどうやって保育士を誘致していくかというのは課題になってくると思います。

 オンラインの流れが広がることで、保育士支援に対してこれだけ力を入れているということを今よりもっとPRすることもできるようになり、シティプロモーションという枠組みの中の、大きなトピックになると言えます。

━━実際、各地域でどんなに良い政策を行っていても地元の人以上に広がらないといった状況の中、今回の対談やオンライン就職フェアの動きが、奈良市における保育に取り組む施策の素晴らしさを広く知らせる良いチャンスになると思います。本日はありがとうございました。

「保育士・幼稚園教諭オンライン就職フェア奈良」
開催日時:2020年7月19日(日) 13:00-17:00
出展施設数:出展者数20、出展施設数100以上(公立・私立)
https://www.jobfair.site/nara/

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