2021年2月コドモンは「せんせいプライム」をリリースしました。「せんせいプライム」は、本プログラムに賛同した企業・施設から「先生たち」が優待特典を受けられる福利厚生プログラムです。社会意義の高い仕事をしている「先生たち」がより評価され、応援される社会にしたいという思いから誕生しました。
ICT化を目指した勉強会を自主開催しているハルステさん、以前からコドモンを応援してくれており、今回は「せんせいプライム」の特典について先生同士でディスカッションをしてくれるというお話しがありました。
先生がこのようなイベント開催をしてくださるとはまさに青天の霹靂、お礼とオブザーバーとしての参加を申し出たところ、企画者の「ハルステ」さんに快諾いただきました。今回はオブザーバーとして参加した当日の様子、参加者の先生たちからいただいたご意見をレポートさせていただきます。
イベント主催理由:保育ICTツールを広め、より良い保育環境を目指す仲間をつくりたい
ハルステさん)
こんにちは、保育士をしています、ハルステと申します。本日はお集まりいただきありがとうございます!時間も限られているので、簡単な自己紹介、この会の開催経緯と「せんせいプライム」について説明後、本編に入りたいと思います。
私がコドモンを知ったのは令和元年でした。コドモンは、入退室の管理や書類業務、保護者連絡やシフト管理など、今まで紙でやりとりしていた業務をICT化するサービスです。元々ICTツールに興味があり調べていると、コドモンのシステムは完成度が高く、愛があるサービスだなと思い、令和2年度より園にコドモンを導入しました。
実際にコドモンを使ってみて、事務作業の省力化や休憩時間がちゃんと確保できるなどの良さを実感しました。ICT化が広まると、先生たちの業務負担が軽減して、子どもたちに向き合う時間が増えます。そんな世界を目指す仲間が増えたらいいなと思い、先生同士の勉強会を開催することにしました。
今日はコドモンさんも見学に来てくれたので、「せんせいプライム」について少しだけ説明をお願いします。
すべての先生を応援するプログラム「せんせいプライム」とは何か
コドモン谷口)
ハルステさん、分かりやすくまとめていただきありがとうございます。コドモン谷口(やぐち)と申します。今日は先生方の意見が聞けることを楽しみに来ました、よろしくお願いします。
コドモンはICTの会社と言われることが多いのですが、子どもの環境をよりよいものにするという目的に向かっている会社で、手段として保育ICTのサービスを提供しています。「せんせいプライム」は、先生たちに時間と心の余裕を提供するためにはどうしたらよいかという発想で生まれました。
エッセンシャルワーカーとしてこども施設で働く先生たちは、未来を担う子どもたちの成長を支えるかけがえのない仕事をしている一方、業界構造からすると社会からの充分な待遇を受けているとはまだまだ言えない状態だと思います。
そこで、先生を応援するしくみを作りたいという気持ちから、お店を使う際にこども施設の先生なら割引や優待が受けられる福利厚生プログラムを用意しました。対象はすべてのこども施設様(幼稚園・保育園・小学校・中学校・学童・習い事・塾を始めとした0歳〜16歳のお子様に関わる教育・保育施設)の職員で資格の有無は問いません。
ハルステさん)
ありがとうございます。まず私がすごいなと思ったのがプログラム名です。「コドモンプライム」ではなくて「せんせいプライム」という名前にするというのは、コドモンを使っていないユーザーさんでもサービスを受けられる※ということですよね。なんだか本気度を感じましたね。正直成り立つのかなと心配になったくらいです(笑)。※現状は先行受付中。近日中に利用可能
実際に費用の発生などあるのですか?
コドモン谷口)
ご質問ありがとうございます。コドモンとしては業界の応援や認知度向上を目的としているので、先生たちには無料でプログラムを提供していきます。一方、優待特典提供企業も現状は、社会貢献や利用者増加を目的として参加し、特典提供以外に費用はかからない仕組みです。
登録者の先生が多いと賛同企業さんも増えやすいので、本日はみなさんの意見を伺って少しでもサービスに反映できたらいいなと思っています。
せんせいプライムで何の優待があったら嬉しいか
ハルステさん)
Twitterで「#せんせいプライム」を検索したときに、さっそくいいなーと思う意見をいただきました。
今日も色々な意見が出そうですね。それでは早速、「せんせいプライム」でどのような優待があったら嬉しいか、ざっくばらんに意見を出していきましょう。ちなみに私は「温泉に入りたいな。」と思いました。みなさんはどうでしょう。
美術館・資料館
ハルステさん)
チャットでのコメントありがとうございます!美術館、資料館という意見がありますね、確かに先生の感性が磨かれますよね。
100円ショップ
うー先生)
うー先生です。僕は前にツイートしたのですが、100円ショップの優待を強く希望してますね。もちろん自分自身が頻繁に利用するということもあるのですが、保育士の方って100円ショップをよく利用している印象がすごくあるんですよね。
ハルステさん)
たしかにちょっとした文房具を買うときなど100円ショップにはよく行きますよね。ありがとうございます!
楽譜・音楽ダウンロード
チャット)
楽譜・音楽ダウンロードにかかる費用負担
ハルステさん)
楽譜は買うと高くつくのと、自分が弾ける曲かどうかなども考えると平気で購入を決意するのに半日以上かかるケースもあって購入までに手間がかかりますよね。
会員同士のボランティア活動・サークル・コワーキングスペース利用
チャット)
会員同士のボランティア活動、サークル、研修会場
ハルステさん)
これは「せんせいプライム」会員で集まるということですかね、おもしろい意見ですね。
先生たちが使えるコワーキングスペースや情報共有できるスペースがあるといいですね。私のように田舎暮らしだと仕事場があまりないので、公民館を使ったりするんですよね。おしゃれな場所で仕事ができたらいいな、なんて思います。
飲食店・のみもの・お菓子購入
チャット)
飲食店優遇
ハルステさん)
いいですね、これは実現できるんじゃないですかね。
飲食店優待も嬉しいですし、仕事上2リットルのペットボトルやお菓子を買う機会も多いですよね。
整体
ハルステさん)
チャットでいただいた、「休憩時間が充実するためのサービス優待があるといい」という意見も素敵ですね。あ、整体もその一つですかね。子どもたちと関わっていると体を使いますもんね。体のメンテナンスやケアを望んでいる先生は多そうですね。
そういった観点では休憩時間を充実ささてくれるような癒し系グッズもいいですねー、体いたわり系といったらいいんですかね。
絵本購入・雑誌購読
チャット)
絵本
ハルステさん)
絵本は買いますね。中には趣味で絵本を買っている先生たちもいますね。保育誌など月刊誌を購読している先生もいるので購読料優待はいいですね。
長井さん)
全国の保育ニュースをまとめた本を出版している会社があるのですが、そういった情報雑誌にアクセスできるといいなと思います。教育はポジティブな話が多いのですが、保育はネガティブニュースが多かったりするので、政治や社会など本質に繋がる情報があるといいなと思っています。
こどもを遊ばせる施設・不動産
長井さん)
シッターさんは子どもを施設に連れていくことがあるので、そうした遊び場でかかる費用の負担を一部してもらえると助かりますね。
あとは、引っ越しをするときに割引があると嬉しいです。今まで自治体で補助してくれていた家賃補助などなくなったら、自治体で予算カットされていた分を補填してあげるという発想です。
ハルステさん)
あーいいですね!その発想はありませんでした。
服やケア用品
うー先生)
服もいいですね。こども施設の先生ってファストファッションの店によく行くと思うんです。子どもたちと外で遊ぶので、服はすぐに汚れたり破けたりするんです。機能性が高くてコストパフォーマンスもいいファストファッションの服は重宝してますね。保育服販売なんてあったらなおいいですよね。
ハルステさん)
そうですよね。本当に汚れるし、穴もあくので高級ジャージを着るわけにはいかない。私もよく行きますね。なぜかよく膝とかお尻が破けるんですよね。
うー先生)
僕はひざがやぶれる(笑)。
ハルステさん)
チャットに、仕事で使う物の自己負担が減ると嬉しいという意見もありますね。保育士用の破けないような頑丈な作業着を無料配布というのも素敵ですね。
長井先生)
膝・腰・足首・手首用のサポーターとか、ハンドクリーム・靴下もいいですね。
ハルステさん)
だいぶ意見がでてきました。たしかに全部いいなぁ。みなさんかなり実務的な意見ですね。
文房具
ハルステさん)
あと私は修正テープをよく使うんですが、みなさんどうですかね、沢山買うには少し高いので、それが安かったらいいなと思うんですよね。
チャット)
カラーペンとかマスキングテープ
ハルステさん)
利用頻度が高いものの負担は実際助かりますよね。文房具を中心に、食料品や家具などを独自ブランドで販売している店舗からの優待があったら使いたいな。
制作物代行・家事代行・ベビーシッター
長井さん)
先生は園で使う飾りなど創作業務が多いので、先生が個人的に制作物代行を依頼することがあると思うんですが、制作物代行の費用負担や、業務で忙しい先生の家事をフォローしてくれるようなものに対する優待はいいなと思っています。例えば夕食のメニューと材料が届くようなサービスなど。ベビーシッター会社と連携するのもいいかもしれないです。
ハルステさん)
そうなんですよね、疲れて帰った後の作業や家事は、お子さんがいたり介護がある方は特に大変なんですよね。
施設利用
おぐな先生)
昔、千葉にある巨大アミューズメント施設に、1DAYパスポートやホテルの割引、対象店舗での特別割引が受けられるパッケージプランパスポートがあったんです。そんなイメージだと分かりやすいかも。
ハルステさん)
そんなのがあるんですね。それは分かりやすいですね。
チャット)
保護者から先生への感謝の手紙(特に1年目の先生だったら尚嬉しいかも)。
ハルステさん)
それでいうとコドモンさんがやっている「 #せんせいすごい キャンペーン」っていうのが感謝の手紙に近いですかね。よく分かっていないのですが、コドモンさん、どんなキャンペーンでしたっけ。
コドモン谷口)
ありがとうございます。卒園や卒業、進級を迎えるこの時期にあらためて先生方への敬意と感謝をみんなで伝えたいと考え、こども施設の職員に「メッセージ」と「プレゼント」を贈るキャンペーンを用意しました。
印象に残る先生とのエピソードや日々感じている先生方への感謝、保育や教育のプロフェッショナルとして活躍される先生へのメッセージをTwitterにちりばめ、一人でも多くの先生に届くようみんなで盛り上げていこうというキャンペーンです。
せんせいプライム優待希望ランキング
ハルステさん)
ありがとうございます。そろそろお時間になりますが、今日は沢山の意見が出て盛り上がりましたね。
それでは今日出た意見をまとめますので、投票をしていきましょう。
ハルステさん)
投票ありがとうございます。それではランキングを発表します。
1位 からだいたわり系
2位 服系
3位 遊びの場所、文房具、仕事補助、家事(同数)
整体など体をいたわる優待が1位になりましたね。
保育士の労働環境をよくしたいというのは保育士も思っていて、自分たちで努力するか自治体などに変えてもらうかしかないと思うんです。
今回、企業から変革を起こすパターンもあるのかとビックリしました。是非保育士のみなさんもこの取組みにのっかってほしいなと思います。そして、せっかくコドモンさんも来ているので今日の意見を参考にしてもらえると嬉しいです。
今日はみなさんお仕事後のお疲れの中ご参加いただきありがとうございました。今後のイベントはTwitterで発信していきますので、引き続き宜しくお願いします。
現場ならではの意見を現場で活かす
今回ハルステさん主催のイベントに参加をさせてもらい、現場で働く先生ならではの困りごとや希望を聞けて大変実りのある時間が過ごせました。その反面、仕事上で使用するアイテムを自腹で用意されているような現状も浮き彫りになり、社会全体で先生方を支える必要があると再認識しました。せっかくいただいた意見を少しでもプログラムに反映できるように取組みたいと思います。賛同企業も絶賛募集中ですので、我こそはと思う企業のみなさま是非ご連絡ください。
「せんせいプライム」:https://senseiprime.com/