—— こちらは2018年10月の記事です。
4月2日、新たなチャレンジをしにスパインラボに入社しました。
今でも忘れない初日の景色・・・
キャパ15名ほどのオフィスはまだ余裕があり、スタートアップ感満載です。10番目の社員として、これから始まる新たな挑戦にワクワク、心は踊っていました。
朝9時、電話が一斉に鳴り始めます。そんな電話が鳴り止まないオフィスで、無理やり時間を止めて初日の挨拶をさせてもらいました。
・・・あれから半年が過ぎ、ゆっくりと振り返る機会ができたので事実を並べてみたらビックリ。
わずか半年で、ともに挑戦してくれる仲間は50名を超えていました。採用担当者としては、こんなに嬉しいことはありません。せっかく振り返ったので、ここまでの道のりを書いてみようと思います。
みなさま、改めまして、こんにちは。
コドモンを運営するスパインラボでコーポレートチームのマネージャーをしている徳永と申します。
よろしくお願いします!
入社2週間しか経ってない!?
話は4月2日の入社日に戻ります。挨拶が終わってパソコンの設定を開始した私の目の前には2人のメンバーがいました。
鳴り止まないお問い合わせを必死に対応している姿に、「おおー。早くこの2人みたいにならなきゃ。」と思いながらせっせとPCを設定します。
お昼は社長とランチ。
私 「電話すごいですね。いつもこんなに鳴り止まないんですか?」
社長「新学期だから一斉に使い始めているんですよ」
そう。コドモンは保育園・幼稚園向けの業務支援システムなので、利用開始時期が重なるのです。
1年前まで500施設程度だった導入園数が、1年間で3倍の1,500施設となったので、そりゃ、、、電話鳴り止まなくなりますよね。
入社午前中からお昼まではゆったりと過ごし、社長から色々とお話も聞いて心はさらに踊ります。ランチも終わり、人事関連のアカウントをもらったり、素材を集めたり、と作業を始めました。
目の前は朝からずっと同じ光景。鳴り止まない電話と受け続ける2人。1人がわからないことがあってエンジニアに質問しに行きます。しかし、そんな余裕も許さず電話が鳴ります・・・社長が電話対応に参戦しました。
よく考えたら2人は休憩もできずに対応し続けています。こりゃ、何もわからなくても電話でて一次対応くらいしたほうが良さそうだな・・・
コドモンにログインもまともにしていない状態で、電話を受けてみました。
(今考えると笑っちゃうくらい無謀)
社長も笑いながら「初日から電話対応、攻めますね」的なやりとりをしたのを思い出します(笑)
やってみてわかりましたが、電話は流石に無理があったので「何かできることありますか?」と2人に質問すると仕事を振る余裕もなさそうでした。
(そういえば、オリエンテーションとかないのかな?)
ということで、聞き耳を立てながらキャッチアップ。そして、できそうなことがないか人事関連の情報収拾をしながら周りを見渡します。
「申し訳ないんだけど、iPod touch20台設定して発送しておいてくれる?」そんなやりとりが目の前から聞こえてきました。「それ、私がやりますよ」と言います。ようやくお手伝いできることが見つかりました。
入社初日は、結局一日中電話は鳴り続け、私は20台のiPod touchを初期設定し、出荷をしながら受けられる電話を受け終わりました。
夜20時くらいにようやく2人が一息つきます。サポート対応電話が対応時間外になったからです。
私 「お疲れ様でした!電話の数すごかったですね。いつもこんななんですか?!」
前の2人「まだ入社2週間経ったところなんでいつもかはわからないけど、入社してからずっとこんな感じですねー」
私 「えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(この衝撃伝わりますでしょうか)
なんと、わずか2週間前に入社した2人がお客様対応の中心になっていたのです。先輩たちはどこー!と疑問に思いましたが、この時期はICT導入研修が立て続けにあって、ほぼ毎日外出していました。
コドモンの急拡大。うれしい悲鳴、ピンチを救ったのは私の2週間前にきた2人。
ものすごい衝撃を受けた初日でした。
採用急がねば!!
衝撃的な入社初日から2日後に援軍がきます。営業メンバーが新たにジョイン。
彼もまた、初日から何もわからない中で電話対応を開始します。彼がきたことで電話対応は任せられることになったので、自分の仕事に戻ります。そもそも事業の成長スピード・規模と従業員数があっていない!なんとかしなければ・・・
社長と採用計画について相談して、大まかなターゲットを決めます。
これまで使っていたサービスではなく、まずはWantedlyを中心にせっせと仕込みをしていきます。前職でも採用担当をしていましたが、事業共感をしていただけた方と一番出会えるのはやっぱりWantedlyですね。
そして、ありがたいことに前職でも利用していたLibzCareerの担当営業さんからご連絡をいただきました。女性採用なら圧倒的にLibzCareerさん!と思っていたので、すぐにご相談を開始しました。
その後、日程調整をしてすぐにかけつけてくれました。入社7日目くらいのことです。
担当「何名くらい採用される計画なんですか?」
私 「えっと・・・今検討中です(笑)」
担当「採用要件は決まっておりますでしょうか?」
私 「いえ、まだふわっとしています(笑)」
来てもらって話し始めた時にお互い笑うしかありませんでしたが、そもそも入社してまだ数日なので、採用計画もふわふわしてるし、会社のこともよくわかってない!そんな状態でしたが、すぐにサービスの利用を開始します。
前職でもしっかりいい人をご紹介いただき、採用成功していたので不安ゼロ。とにかく面を増やしたいし、女性はなかなか採用が難しいので、早めに手を打っておきたかったのです。
時を同じくして育休ママが育休期間中にインターン(ボランティア)をする「ママボラン」さんも、応援に駆けつけてくれました。
退職のご挨拶をした時にこんなエピソードもあったり、ご縁を感じずにはいられませんでした。
入社前から事業の可能性を感じましたし、この半年で4名の方にママボランインターンとしてお手伝いをいただいています。
顔出しOKのママさんが体験談を書いてくれています!
信頼できるサービスの方々とは、Facebookでお友達申請をさせてもらってコミュニケーションしておいて本当に良かったなと思いました。転職しても財産としてしっかり残っていて、スパインラボでロケットスタートが切れたのは、この「つながり」のおかげです。
そんなこんなで、せっせと準備してガンガン面談・面接開始です!
営業・CS・エンジニア・デザイナー・広報・経理・インターンと怒涛の採用が始まりました。
実はこの時の計画では「1年で25人くらいのチームにしましょう」という内容でしたが、これはもう社員だけでも半年でほぼ到達してしまったという状況です。
(詳しくは書けませんが、採用の陰で労務関連の整備も同時進行。社労士さんと顧問契約して色々手伝ってもらいました。)
はじめての決算対応
怒涛の入社初月が終わりを迎える頃、スパインラボが4月決算だということ知ります。
採用や労務関連の対応と同時に、デスクに山積みになっていた事業成長の証である申込書と契約書の整理もしていました。
1年間で1,000施設が増えたわけですが、1〜3月は繁忙期。数名で問い合わせ対応からオンボードまでやっていたので、回収した書類はひたすら山済み。誰も処理している余裕はありませんでした。
見て見ぬ振りするわけにはいきません。自分の仕事じゃないとか、どうしたらいいかわからないとかいってる場合ではなかった。
まずは、書類を整理して管理できる状態にしなければ・・・・といっても過去分も合わせたら1,000以上です。。。到底1人ではできない!そこで助けてくれたのが、前職でインターンとして一緒に時間を過ごしてきた大学生でした。
相談したところ友達を3人集めてくれて、同期入社の同僚と6人で朝から晩までひたすらデータ入力と書類整理をしました。
今では顧客IDがあれば書類はすぐ見つかり、データでもチェックできます。あの時助けてくれた4人には本当に感謝です。
この対応をしておいて本当に良かったと思ったのが、決算対応が始まった時。
コドモンはSaaS型ビジネスでオプション数が非常に多いサービスなので、管理が実はものすごく大変です。顧客数も爆発的に増えているため、請求金額とのエビデンスチェックをするのも容易ではありません。
顧問税理士と一緒に決算対応を始めた時に、データを整理してあって良かったなと心底思いました。
私のキャリアに調査会社でディレクターという仕事をしていた経験があり、この職種を通して学んだExcelスキルと、データ構造の考え方が染み付いていたことで必要な情報を整理し、可視化することができました。
(最近名前が変わって楽天インサイトになったそうです)
請求書CSVデータをガンガン加工して、整理するというのは、調査会社で生のデータを触っているのと同じ感覚で「意外といけるかも?」と思ったり(笑)
これまでのキャリアで会計関連は未知のフィールドです。募集要項は「人事総務」だったので、決算対応聞いたときは怖気付きましたが・・・社内はあいかわらず電話が鳴り止まない日々。
SOS出している場合ではないので、乗り切るしかありません。先生に頼りっぱなしでしたが、なんとか無事に決算を終えることができました。
経理担当として入社したら当たり前なのでしょうが、自分でもよくやったなぁと思います。
広報活動をはじめる。
怒涛の採用活動・決算対応の最中、ふと、疑問がわきます。
コドモンって日本が抱えている大きな社会課題を解決するめちゃくちゃ社会的にも価値のあるサービスなのに、なんで取材されてないんだろう・・・?
私 「そいえば、広報活動ってどんな感じでしていたのですか?」
社長「いや、それが、全然できていないんですよ。ようやくできる体制になってきたところです」
私 「そうだったのですね!じゃ、広報チーム作りましょう。」
こうして新たに広報活動の準備に入ります。
とはいえ、すでに採用活動と決算対応・経理業務で手一杯の状態に、乗せることができるのだろうか?
手をいっぱい動かすのは難しい・・・そんなタイミングで「インターンに来ない?」とお誘いをしていた先日データ整理を手伝ってくれた大学生から連絡がきました。
やったー!これで広報チーム動かせるToT
しかし、、、これまでにほぼメディアの方々と接触した経験もない会社なので、メディアリストもない!飛び込みしようにも、資料がない!!まずは粛々と準備だ!!!
インターンも始まった頃、営業マネージャーの足立さんが入社の意思を固め、有給消化期間からお手伝いにきてくれていました。飲食業界に革命を起こしているトレタに10番目くらいで入社、4年間の拡大期を支えてきたSaaSモデルの営業マネージャー。
(普通、こんなドンピシャ人材採用できません。と、ちょっとだけ自慢)
そんな足立さんが、広報チーム始動の話を聞きつけて提案してくれます。
足立「ちょうど前職の同期が、同時期にフリーになったので助けてもらいましょうか。」
私 「ありがとうございます!是非是非!!」
後々わかるのですが、トレタさんの拡大期を支えて来た広報担当で、FOODIT TOKYOというカンファレンスも作り上げてきた田さんというこれまたすごい方にご参画いただくことになりました。
さらに、アシスタントとしてメンバーを支えてくれているパートさんのご主人がPR会社にお勤めとのことで、お手伝いいただくことになって、「広報活動しよう!!」という動きに、助けてくれる仲間がどんどん集まり、広がっていきました。
そして、日経電子版と日経産業新聞、産経新聞でサービスについてご紹介いただきました。
(ここまで、3ヶ月くらいのお話です。)
新オフィス移転時に社長がいない
入社4ヶ月目。最大の事件が起きます。
社長からSlack「すいません、ちょっと入院することになりそうです・・・」
私 「???????????????????????」
まさか、入社して3ヶ月こんなことが起きるとは夢にも思っていませんでした。
(このセリフがピッタリの出来事)
この時すでにメンバーは18名です。もう、オフィスはパンパンで移転準備中。
しかも、入社1年に満たないメンバーが半分以上なので、意思決定は基本的に社長が全ておこなっていましたから、これからどうなってしまうのか、不安しかありませんでした。
通常業務はなんとか回っても「これどうする?」「あれはどうする?」と判断が必要なことは毎日出てきます。全部入院中の社長に判断を仰いでいては負担も大きく、帰って入院を長引かせる要因になりかねません。
さらに当時は、マネージャーと言われる人も開発の稲葉さんしかいませんでした。
さて、どうなることか・・・
そんな中でも、新たな仲間は加わっていきます。7月入社のメンバーは、入社日に社長がいないという衝撃のスタートを切ったのは今となっては笑い話ですね。
新メンバーを迎え、いつも通り業務に向かいます。
結果的には社長が病室からオンラインMTGやら、Slackやらで指示や判断をしながらしのぐ形になりました。それでも現場をメンバーだけで回したのは、ある意味会社の進化に必要な時間だったのかなと今では思います。
この頃、ママボランではじめてのインターンさんが業務を手伝ってくれていて、病室(社長)・自宅(ママボランさん)・オフィス(私)でオンラインMTGを何度もしましたが、非常にスムーズに進められて「オフィスにいなきゃ仕事ができない」ということはないなと考える良い機会にもなりました。
そんなこんなで不安とバタバタの中、移転作業は進みます。契約も社長がしていたので、何がどうなっているのか、あまり知らない状態(これは反省しかないですが笑)です。
遠隔で確認を取りながら準備を進めていきます。
社員「そういえば引っ越しっていつですか?」
私 「そういえば・・・社長に聞かないとわからないです」
社員「ネットってどうなってるんですか?」
私 「どうなっているんでしょう?」
こんなやりとりがたくさんありましたが、何とか無事に移転完了。実はあまり記憶がなく、とにかく必死だった4ヶ月目でした。
新オフィスいつまでいられるか・・・
8月に入り、社長も復帰していよいよコドモンの第二章が本格スタートです。
新オフィスはフリースペースを大きくとって、とってもオシャレ。ご来社いただく方々にも「オシャレなオフィスですね」と言っていただけて鼻高々です。
歓迎会をやったり、はじめての事業計画発表会も開催しました!
急激に人数が増えていく中で同じ方向を向くためには言語化が必要です。向かうべき方向をしっかりと示してみんなが走りやすい環境を作るために事業計画を見直し、社長とマネージャー陣(仮)で話し合いました。
ここで組織体制も明確にして、各チームにマネージャーもおくことになり、会社のミッションやビジョンも明確にしていくとやること・やりたいことがいっぱい出てきます。
改めて、コドモンというサービスは本当に可能性が無限大だなと思いながら、何をやらないと決めるかの方が大変でしたが、スタートアップの醍醐味。めちゃくちゃ楽しかった。。。
とはいえ、計画や夢を考えているだけでは意味がありません。実現するために描くもの。言語化して、資料に落として、メンバーへ共有です。
発表を終えて集合写真撮影。入社して5ヶ月目です。早くも感無量ToT
オフィスのキャパは35人程度。来年まで耐えられるかどうか・・・
最高の仲間と最高の仕事を!
わーって書いたので、すごい支離滅裂な文章になっているなと思いながらこのまま最後まで書いちゃいます(笑)
9月から今日までは卒業と多くの仲間との出会いがありました。入社してからはじめて卒業するメンバーが2名。最初のピンチを救ってくれたインターンの大学生と若手エンジニアです。2人とも「卒業」なので決してネガティブな退職ではありませんが、やっぱりさみしいものですね。
それでも挑戦しようとすることは素晴らしいことなので、心から応援しています。
さて、困ったのは広報チームです。実働をほぼ大学生インターンにお任せしていたので、代わりが必要・・・。採用あと一歩までいった方がいたのですが、残念ながら入社には至らず。
ところが!「自分でどうにかするしかないか。」と腹をくくったタイミングで、新しいインターン希望者がきてくれました。広報チームに入れ替わりでジョインが決定し、広報にとどまらず、大車輪の活躍をしてくれています。
まだご紹介できないのがとても残念なのですが、、、(また別の機会に!)
どうやらコドモンには、ピンチになると必要な新たな仲間が助けにきてくれるようです。これまでの出会いを簡単にまとめてみました。
- コドモンをリニューアルする
→ 稲葉さんがジョイン - 急拡大で3月は電話がパンク寸前
→ 2人の新人で切り抜ける - 組織体制強化が必要になる
→ 私がジョイン(一応書いてみる) - 営業組織を確立・拡大を目指す
→ 足立さんがジョイン - 広報チームを立ち上げる!
→ インターン生がきてくれる、田さんが手伝ってくれる - デザイナーがいない
→ 副業で手伝ってくれる人が現れる、ママボランさんが紹介してくれる - 上場に向けて会計士さんが必要になる
→ 社労士さんが紹介してくれる - 写真販売をもっと利用してもらいたいけど時間がない
→ ママボランさんから浜本さんをご紹介いただく - カスタマーサクセスをやる
→ トレタさん・ベルフェイスさんが勉強会に混ぜてくれる・ママボランさんから経験者を紹介してもらえる - サポートの経験者が必要
→ Libさんで理想の方に出会える - インフラエンジニアが必要
→ wantedlyで応募がきた - 最強の営業アシスタントが欲しい
→ 見つかる - コーポレート回らない
→ 古参アシスタントが復帰!
etc….
ピンチになると誰かしらが助けにきてくれて、わずか半年で入社時11名だったチームは、いつの間にか50名に到達しました。
(社員23、インターン2、アシスタント3、副業3、データチーム15、ママボラン3、フリーランス1)
そのほかにも卒業したメンバーも合わせたら50名どころではないコドモンファミリーが、日本全国の幼保施設にコドモンを届けるべく一緒にチャレンジをしています。この半年、いろいろな出来事があり、自分自身もたくさんチャレンジをさせてもらって最高の仲間と最高の仕事ができています。
朝起きて会社に行きたくなる。毎日が楽しくてたまらない。あっという間に過ぎた半年だけど、とてつもなく濃い半年。まだまだ道半ばですが、最高の半年間でした。
全力で駆け抜けたら、少し立ち止まって振り返って見ることも大事ですね。いろいろ胸熱です。
みなさんも、コドモンで一緒にチャレンジしませんか?