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2020.07.03 #メンバー紹介

【コドモンの中の人 Vol.22】プロダクトデザインの力で、日本の幼児教育の環境を変える

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【コドモンの中の人 Vol.22】プロダクトデザインの力で、日本の幼児教育の環境を変える

こんにちは!コドモンHRチームの青柳です。

インタビュー形式で、コドモンの中の人を紹介していく、この企画。シリーズ第22弾は、新規機能のデザイン担当としてプロダクトの価値向上に取り組む、UI/UXデザイナーの小塚さんです。

海外での濃密な体験がつながって、デザインという原点へ

———どんなキャリアを歩んできたのですか?

大学在学中は、インダストリアルデザイン専攻で卒業時はパブリックデザインの研究室に在籍していました。

デザインに興味をもったのは高校在学中のことで、当時事故にあって手の指が不自由になった祖母が包丁を握るために補助具を使っていたことがきっかけで「ユニバーサルデザイン」という概念を知りました。そこから「使いやすいって何?」「デザインって何?」ということに興味を抱いたこと、もともと図工や美術などの副教科が好きだったことなどから大学の進路を選択しました。

デザインを勉強したくて大学に入ったものの、4年生になって就職のタイミングで無性に自分の視野や行動を狭めたくないという思いから海外に行くことを考え始めました。当時震災の影響もあってスムーズに就職活動が進まなかったことも重なり「5月までに内定が決まればそこに就職して何年か働いてから海外に、5月までに決まらなければ卒業するタイミングで海外に行く」ことにしました。そして結果的に、5月までで一番最初に内定をもらい、社風にも魅力を感じた会社に入社することになりました。

入社するまでは未経験の自分がまさか開発をすることになるとは思ってもいなかったのですが、縁あって研修後に開発部に配属され、保守チームにてバックエンド開発や問い合わせの対応などを研修期間も含めて4年ほど経験しました。

入社して2年が経ったあたりから、20代で海外に行くことを現実的に考え始めていました。ワーキングホリデーや留学など手段は色々検討はしてみたのですが、最終的に、高校時代の担任(青年海外協力隊OB)から聞いて漠然と「人生のどこかで自分も」と興味を持っていた青年海外協力隊(以下JICA)にジョインすることにしました。何かを学びに行く、というよりは社会に貢献する立場で働いてみたいという気持ちが強かったためです。

前職での経験を活かしてPCインストラクターという職種で選考を受け、晴れて(?)西アフリカにあるガーナで2年間、職業訓練校のPCインストラクターをすることになりました。派遣が決まってから会社を退職し、海外での生活が始まりました。

2年間のガーナ生活を通じて得たものは、率直にいうと生活力です。たとえば、アフリカ地域って場所にもよるけど基本的に生活インフラが整ってないんですよ。停電も断水も当たり前のように起こるし、公共の交通機関なんてあってないようなものだしネットはマックス3Gだし……。

お風呂やトイレの水が止まってしまうと、貯水しているところから自分で水を汲んできて生活をしないといけないんです。節水のためにバケツ一杯分のお水でお風呂に入る、とかするんですね。最初、日本でそれを聞いたときには「無理だろ……」って思ってたんですけど、現地に行っていざその場面になると、意外とできちゃいました(笑)。そういう意味で色々な生活環境に適応できたし、生活力上がったなと実感しました。

そんな感じだったので、日本に帰ってきたときには水道から水が出るだけで感動しましたね!「いつ蛇口ひねっても出るやん!水!」って(笑)。

そんなガーナでの任期が終わりに近づくにつれ、帰国後のキャリアについて真剣に考えました。”海外生活経験あり”として次のキャリアをスタートするにしても、アフリカという地でずいぶん極端な生活を経験してしまったなと。今後将来的に海外でお仕事する機会があったとしても先進国のほうが可能性は高いだろうし、日本でのキャリアを再スタートする前に一般的な英語圏での生活を経験しておきたいかも……という思いが生まれました。

もう一つ、まっさらな状態でもう一度何をしたいのか考えた際に「やっぱりデザインの仕事がしたい」と思ったんです。そして今までのITの分野でのキャリアとの合流地点として、UI/UXというフィールドに思い当たりました。

とはいえ、いくらデザインソフトが使えたとしても業務未経験のままだとデザイナーとして採用していただくのは現実的に厳しいだろうなと思って「まずは学ぼう」と考えました。勉強するなら専門用語を英語で学びたいという気持ちもあって、オーストラリアに渡航して、パートタイムコースで40時間だけですが、UXデザインの基礎を勉強をしました。

スクールを2ヵ月半ほどで修了した後、オーストラリアでデザイナーとして職探しするのはビザの関係からも難しく、日本で再スタートを切りたい思いがあったため、そのときご縁のあったFX関連の現地企業で半年ほど事務の仕事をした後、日本に帰国しました。

そんなこんなで途中一時帰国している時間を省いてJICAの経験も合わせると、海外生活をした期間は2年半ほどになります。

オーストラリアから日本に戻ってきて、そこから就職活動を始めてコドモンと出会い、今に至ります!

———コドモンに入社を決めた理由を教えてください。

デザイナーとして働けるということと、事業内容に共感したからですね。

日本に帰ってきてデザイナー職で仕事を探していたんですが、当たり前ですが未経験でデザイナーとして採用してもらえる企業ってなかなか見つからなくて。Wantedlyで限られた選択肢の中で探しているときに、スカウトをいただきました。「自分にもデザイナーとしてのチャンスがあるのか!」と思って、まずはお会いしてみることにしました。

日本の教育や社会インフラへの貢献ができる仕事に携わりたいと思っていたので、事業内容についてお話を聞いて「まさに」という感じでした。ガーナにいるとき、高校生くらいの学生たちにICTや理数系の科目を教えていたんですけど、その年齢になると子どものときに染み付いてしまった習慣というものが壁になってなかなか新しいものを吸収させずらいっていうのを痛感しまして。「子どもの頃に受ける影響ってめちゃめちゃ大事」って思ったんです。現地で日本人教師の方々と日本の教育についてお話する機会も増えたことで「日本の教育もやばいじゃないか。」と思って、様々なことを問題視するようになりました。そこで教育について興味を持ったんですよね。

正直、職種か事業、どちらかは諦めないといけないかも……と思いながら企業を探していたので、両方の軸を実現できる会社と出会えてとても幸せです!

もっと言うと、メンバーと会ったときの印象がとてもよかったのもポイントでした。選考のはじめの頃にお会いしたのは、三瓶さんと眞壁さん。自発的・積極的に課題解決をしていく姿がすごく印象的でした。大きい会社だと組織としての側面が強いというか、上の人が発案して下の人が動くみたいなところがあると思うんですけど、コドモンでは一人ひとりが「こうなったらいいなあ」という意思を持って、その考えに基づいて行動しているのを実感しています。

未経験だし正解もないけど、仲間がいるからなんとかなる

———コドモンではどんなお仕事をされていますか?

今はコドモンの新規機能のデザイン担当です。入社してから2ヶ月は未経験だったのでOJTを受けていました。フロントのコーディング経験も全く無かったので、知識として知っておいたほうが良いという方針で、サービスサイトの改善を業務として受け持っていました。

実装にあたっては、プロダクトデザインチームリーダーの眞壁さんから基本的な概念を教えてもらったり、こういうキーワードで調べると良いというアドバイスをいただいたりして、それに基づいて自分で実際に取り組んでみてはフィードバックをいただく、の繰り返しでした。今業務ができているのも、眞壁さんのおかげですね。

今やっている新機能担当としては、3つの案件が並走しています。拡張機能という意味で一部分が新しいのか、まったく新しくゼロから作る機能なのか、という部分でボリューム感が違いますが、チームでレビューしながら進めています。未経験からのスタートで、正直自分でも「上手くいっているのか?これで良いのか?」って不安になるときもありますけど、なんとかやっています。

経験がない中でリスクをどこまで背負ってて良いのか分からないですし、自分が気づいていないリスクとかもあると思うんですよ。正解が分からない中で、メンバーとできるだけ正解に近づけていく努力をしてるなというのは日々感じています。

アートではなく、デザインでよりよい体験を

———お仕事する上で大事にしていることは?

「誰かがやらなきゃいけないことを、自分がやらなくていい理由はない」というマインドですかね。この感覚が生まれたのはおそらく前職のときなのですが、アフリカに行ってより強く感じるようになりました。

私はボランティアという立場でガーナに行っていたので、生活に最低限必要な生活費は手当てとしてもらっていましたが、純粋に自分がやる業務に対する対価、すなわちお給料はもらわない生活をしていました。なので言ってしまえば最低限のことさえやっておけば、サボろうと思えばいくらでもサボれる環境だったんです。

当初JICA側に来ていた、ガーナの配属先からの要請は、シンプルに技術的な指導サポートだけだったんです。でも実際には現場の事情によりどんどん業務が増えていったんですね。例えばICTルームの物品の管理や整理などは、本来は現地スタッフが中心になって進めるべきものだったのですが、誰もやっておらず……結果として備品がすぐに傷んで使えなくなったり、いつの間にか無くなっているといったことが日常茶飯事でした。

他にも業務を抱えているし、サボりたければいくらでもサボれてしまう環境の中で、私がやらないといけない、という定めはなかったのですけれど……。それでも誰かがやらなければ、という思いで、放課後に少しずつ物品管理をしていました。結果として使える備品の数が把握しやすくなったり、どこに何があるのかわかるようになったり、いいことがたくさんありました。一番大きかったのは大雨で教室中がびしょ濡れになった際に、備品を棚にあげて整理していたことで、水難を免れたことですね。それを横目に見ていてくれた現地スタッフや学生たちから、国籍も言葉も違う一日本人でも信頼を得ることにつながったと思っています。結果、なぜかお金を私に預けてくる学生や同僚も現れました。(笑)

自分が指名されたわけじゃなくても、やって意味のあることはやるべきなんだと感じた出来事でした。

———コドモンを通じてどんなことをしていきたいですか?

自分のスキル面の話だと、UXのスキルアップをしたいです。機能を使ったときの体験そのもの、新しく生まれる感情……という意味で導線の部分をもっと考えていきたいですし、コドモンにも活かしていきたいです。

プロダクト面だと、使い心地をよくしていくプロセスを回すという、改善の仕組みづくりをしたいです。CSの方がユーザーの声を日々ピックアップしてくださって、それを開発に反映していただいてるんですけど、もっとデザイン面でも活かせたら良いですね。作って、触ってもらって、フィードバックをもらって、改善させていきたいです。

入社前に眞壁さんのインタビューを読んですごく共感したのが「デザインとアートは違う」っていう点なんです。大学に入って勉強をしていくうちに、私はアートをしたいわけじゃないって強く思ったんです。もともと、高校時代に見たおばあちゃんの「できるようになって嬉しいという体験」を、デザインが生み出していることに興味を持ったんですよね。それは芸術ではなくて、よい製品であり、よい機能なんです。その気持ちは今も変わってません。

改善をもっと効率的にできるようになれば、今のプロダクトがもっともっと伸びるようになると思っています。改善プロセスを回せるようになったら、その先にもっとよいプロダクトがあって、そして多くの人に「できるようになって嬉しいという体験」を届けるという結果がついてくると思っています。

———こんな人に来て欲しい、こんな人と働きたいを教えてください。

好き嫌いで判断しない、客観的になれる人ですかね。「俺のデザイン超イケてるから!」みたいなタイプではなく(笑)、理由を持ってやるべきことを考えられる方がいいです。アートなのかデザインなのか、って話とつながりますね。

あとは、シンプルに人柄かなあ……。自分の意見を持っている方は魅力を感じますね。共感できることは共感してくれるけど、自分の意見もしっかり持っている方。そんな方とお話したいです。

個人的に、面白いバックグラウンドがある方ともお会いしたいです。

———ありがとうございました。小塚さんより面白いバックグラウンドのひとはなかなか見つかりそうにないくらい濃い人生ですね(笑)!その中でも芯が通ってブレないところ、めちゃめちゃかっこいい!

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